極限ナノ造形の物質科学
極限ナノ造形の物質科学
高分子や金属、無機物質の界面機能を分子レベルで精密に設計・制御することにより、有機、無機、ハイブリッド材料の微細加工手法を提案しています。IoT・AI化社会に向けて、一桁ナノサイズからマイクロサイズ領域にまたがる電子・光学デバイスの作製を目指した光機能材料化学の研究を行っています。
主な研究テーマ
- レーザー加工孔版印刷+光ナノインプリント成形による極限ナノ造形
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当研究室で独自に提案して検証を進めるレーザー加工孔版印刷+光ナノインプリント成形「Print and Imprint」法(特許登録)による極限ナノ造形に取り組んでいます。桁違いに異なるナノサイズからマイクロメートルサイズが共存した二次元構造体の大面積作製や、三次元積層化を目指しています。
- 一桁ナノ造形の化学・物理学・界面分子科学の構築
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界面機能分子制御に基づいた光ナノインプリントリソグラフィにより、一桁ナノメートルの構造造形を目指しています。私たちは、このサイズ領域において分子液体の固体表面との相互作用による粘度増加や高分子鎖の束縛が顕著に現れることを明らかにしました。今後も一桁ナノ構造の造形に関わる化学、物理、界面分子科学を追及していきます。
- 金属・誘電体ナノ構造によるナノ領域の光の自在制御と新奇光物理化学現象の探索と応用
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金属や誘電体のナノ構造に生じる「プラズモン」や「Mie共鳴」などを駆使することでナノ空間に光を閉じ込め、通常では起こらない光と物質の相互作用を起こすことが出来ます。私たちは、このナノ空間での光強度を増強した光化学反応や、光のキラリティを増強した「光のピンセット」による結晶化などのキラルな自己組織化の制御を試みています。