生命分子の機構と創生
生命分子の機構と創生
周囲の細胞・組織や外界との接点である生体膜では、物質・生物エネルギーの輸送,変換,蓄積と細胞内恒常性の維持がなされています。環境適応と生体エネルギーの効率的な生産と制御の新規な知見の獲得と、それに基づいた環境適応生物の強化と創出をめざしています。
主な研究テーマ
- 膜輸送体の制御
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細胞の表面で機能する膜蛋白質を外部から調節することができれば,植物の成長促進や環境耐性強化が可能です。イオンチャネルに選択的に活性調節を有する新規の分子標的剤の開発研究に取り組んでいます。
- 生物エネルギーの合成・変換メカニズム
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葉緑体と光合成微生物における光エネルギーによるCO2固定(糖生成)は、最適化されることが必須です。それに関与する分子と制御系を解明し、光合成や代謝による生物エネルギー分子の生成の最適化制御をめざしています。
- 環境ストレスに対抗する分子装置の探索と創生
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環境変化への適応性を分子レベルで解析します。生体膜の毒性・非養分の元素の輸送系はほとんどが未知のままです。機能分子の新たな同定と機能と遺伝子発現を解明して時空間特性を探り,環境ストレスに強い生命分子装置とそのメカニズムの探索を行っています。