循環型社会実現に向けた革新技術システムの構築
循環型社会実現に向けた革新技術システムの構築
単独の化学プラントの設計の学問から、複数のプラントと消費者、そして資源の生産者となる一次産業(農業、水産業、林業など)を繋いで持続的に価値を生み出す化学システムの設計の学問へ。本研究室では、時代の要請に応える新展開として、地域循環圏構築に向けた化学システムの設計手法とツールの開発を目指しています。
主な研究テーマ
- 地域密着型プロセスシステムの構築手法の研究
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単独の革新的技術だけでは、地球温暖化対策や地方創生といった大きな問題を一度に解決することは困難です。本研究室では、物質フローの可視化で得られた地域の現状を元に実装可能な革新的技術を有機的に組み合わせ、その地域に適した改善策をシステムとして提供することを大きな研究目標として掲げています。
- 物質フローの可視化の研究
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資源や素材が解析対象地域内のどこで、どれだけ、どのような形で利用されているかを把握することで、その地域が持つ資源素材利用の特性と持続可能性向上に向けた問題点を見つけ出し、必要とされる技術や政策の検討を行います。
- システム化を見据えた技術の開発指針の研究
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学科内及び世界中で日々開発される革新的技術が社会で実際に利用されるには、より低コスト、低環境負荷で従来と同等またはそれ以上の製品が生産可能であることが求められます。本研究室では革新的技術をコスト面・環境面から評価し、実装までに求められる開発の指針を提案します。